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1. 大橋康二理事長09年度東京講演会
 大橋康二理事長
| 大橋康二理事長(東洋陶磁学会副会長、前佐賀県立九州陶磁文化館館長)の本年度東京講演会を行います。 演題:古伊万里の欧州輸出350周年 日時:7月11日(土) 午後2時30分〜4時30分(無料) 場所:江戸東京博物館1階学習室1(JR,都営地下鉄両国下車すぐ) 概要: 日本を代表する焼き物である古伊万里(肥前磁器)は、17世紀後半から18世紀前半にかけて大量に各地に輸出されました。その第一は東南アジア市場であり、またインドネシアに拠点を設けていたオランダ・イギリスによってヨーロッパへも多くが運ばれました。 17世紀後半、明清交替の内乱で輸出が止まった中国景徳鎮磁器の代替品として古伊万里は生産され、瞬く間に世界の陶磁市場を席巻したのです。そして確立された「柿右衛門」などのブランドは、中国磁器の輸出が再開された18世紀後半でも、大きな名声を保っていました。ツィンガー宮殿などヨーロッパの多くの宮殿の「磁器の間」には、そのような古伊万里が今日までたくさん飾られています。 大橋先生は長年肥前陶磁の研究に邁進され、その知見の広さは世界の多くの研究者が認めています。特にオランダ東インド会社のみが古伊万里をヨーロッパに運んだという単純な理解ではなく、イギリスや東欧での豊富な現地調査に基づいた新たな貿易ルートの指摘は大きく注目されています。それは東南アジアを経た近世日本とヨーロッパの関係を考える上で、大きな意味がある物的証拠と言えます。 今回、秋に開催予定のヨーロッパの古伊万里展覧会に合わせて、その主な内容を豊富な写真映像と共に話されます。 |
2. 大橋康二理事長講演会 in 福岡
 大橋康二理事長
| 大橋康二理事長(前佐賀県立九州陶磁文化館館長)の公開講演会(無料)を行います。長年の肥前磁器(伊万里焼)のアジア輸出の研究について、最新の情報も交えながら分かりやすく話されることになります。 期日:4月18日(土) 場所:福岡市埋蔵文化財センター(Tel.092-571-2921, www.city.fukuoka.lg.jp/maibun/html/index.html) 時間:10:00-12:00 内容:大橋康二理事長「伊万里と韓国陶磁、そしてアジアへ」 コメント坂井隆副理事長 肥前磁器は、17世紀始めに朝鮮王朝陶磁の技術をもとに生産された日本最初の磁器です。明清交替に伴う政治混乱の中で中国磁器の輸出が中断されると、世界市場での需要を満たすべく肥前磁器の輸出が大規模に始まりました。それはあくまで中国景徳鎮磁器を忠実にコピーしたもので、技術移転と流通には台湾鄭氏政権が大きく関わっていました。 大橋康二氏は長年の研究により、東南アジアのほとんどの地域でのその出土を確認しており、細かく流通過程を明らかにされています。そこから、文献には記されない17-18世紀の東南アジアでの貿易構造や社会状況解明にも接近されています。 |
3. 大橋理事長講演会開催
 講演する大橋理事長
| 7月20日に開催した大橋康二理事長の講演会(東京、江戸東京博物館 東南アジア考古学会共催)は、30数名の出席で盛会となりました。「世界に輸出された肥前陶磁―最近の研究成果も加えて―」という題目でしたが、話しの中心は考古資料の多い東南アジアでした。特にいくつかの製品種類の出土傾向に各地域での流通の特徴が現れていることを、分かりやすく説明されました。この点で新発見のラオスのビエンチャンの肥前陶磁は、ベトナムではなく、タイからもたらされた可能性が高いことを指摘されました。またトルコ向けには手洗い用のセット、キューバへはチョコレートカップという特注品があったこと、ヨーロッパではオランダと関係深い地域に濃密な分布があることについても、具体例を示しながら話されました。いずれも興味深い内容で、参加者の大きな関心を呼びました。 |
4. 7月20日 大橋康二理事長の東京講演会
 大橋康二理事長
| 当協会大橋康二理事長(佐賀県立九州陶磁文化館前館長)による講演会を、東南アジア考古学会と共催で、7月20日に東京で開催します。 ●題目:「世界に輸出された肥前陶磁−最近の研究成果も加えて−」 ●期日:7月20日(日)午後2時〜4時 ●場所:江戸東京博物館学習室2(JR東京メトロ両国駅下車5分) ●入場:無料 17世紀後半から18世紀前半に盛んになされた肥前陶磁の輸出について、考古学的発見をもとにその概要を多数の映像を交えながら紹介します。特にラオスでの発見など、最新の資料も含めた東南アジアでのあり方が中心となります。 ●講演終了後、菊池誠一(昭和女子大)、坂井隆(台湾大)両氏のコメントを交えた鼎談方式の質疑を約1時間行います。 |
5. ティルタヤサ遺跡・ウォリオ城跡調査報告書刊行

| 私たちが行ってきたインドネシアでの共同調査の第3冊目の報告書『バンテン・ティルタヤサ遺跡、ブトン・ウォリオ城跡調査報告書』が、5月26日に刊行になります。2004年から06年までの調査成果の報告で、ティルタヤサ遺跡ではスジュン水門跡の構造、ウォリオ城跡ではヨーロッパ輸出様式伊万里など膨大な陶磁片を中心に報告しました。 A4版全272ページ(カラー写真16ページ、白黒写真108ページ)で、日本語インドネシア語併記になります。当協会とインドネシア国立考古学研究センターの共同発行です。頒価は2,500円(会員2,000円)+送料340円で、購入希望の方はご連絡下さい。 |
6. 2006年度インドネシア調査報告会
 ウォリオ城跡出土肥前大壺
| 06年度調査の成果報告会を、次のように行います。どなたでも参加できます。 期日:2007年2月3日(土) 場所:東京大学埋蔵文化財調査室事務室 (井の頭線駒場東大前下車徒歩5分 東大駒場リサーチキャンパス56号館2階 電話03-5452-5103) 日程 15:00〜15:40 「06年度インドネシア調査成果の概要」(副理事長 坂井 隆) 15:40〜16:20 「ブトン島ウォリオ城跡出土の陶磁器」(理事長 大橋康二) 16:20〜16:30 質疑応答 |
7. インドネシアでの共同調査(2006年8,9月)
 ティルタヤサ遺跡での調査
| これまで継続してきたバンテンのティルタヤサ遺跡とブトン島ウォリオ城跡での発掘調査を、インドネシア国立考古学研究センターと共同で実施しました。ティルタヤサは7回目になり、スジュン水門跡の全体構造を把握することができました。ウォリオ城跡は3回目で、南城壁外にある堀を発掘して、その性格を明らかにしました。 2004年以降のそれぞれの調査成果は、07年刊行予定の調査報告書に掲載します。 |
8. 第7回陶磁器専門研修(2006年7月)
 佐賀県立九州陶磁文化館での研修状況
| ジャカルタ国立博物館のエコワティさんと台湾でゼーランディア城跡陶磁片を研究しているワン・スーチンさんを招いて、最新の陶磁器研究について3週間の研修を佐賀県有田の佐賀県立九州陶磁文化館と東京の町田市立博物館で行いました。これまでとは異なって多国籍間の参加者による研修でしたが、大きな問題もなく新たな交流拡大の機会となりました。 |
9. トルコ陶磁器遺跡への国際共同視察(2006年3月)
 トルコ、エディルネでの視察団
| 陶磁貿易研究のネットワークを形成するため、肥前陶磁貿易の中継地である台湾の謝明良さん、そしてインドネシアのナニッさんと共に、アジアの近世陶磁貿易網の西端であるトルコの遺跡を視察しました。8日間イズニーク、キュタフヤなど陶磁器関連遺跡と博物館を見学し、案内してくれたトプカプ宮殿博物館のオミュルさんとの間で活発な議論がはずみました。 |
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